日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第68回(2017)
会議情報

パネルディスカッション
若手研究者特別委員会の立場から
鈴木 宏哉
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 12_2

詳細
抄録

 若手研究者特別委員会設置の趣旨は「若手研究者の日本体育学会への入会を促進し、会員であることのメリットを享受することができるとともに、将来の体育学会を担う人材を育成する」ことである。若手研究者特別委員会は各専門領域から選出された40歳以下の学会員と担当理事1名の計16名によって構成され、平成28年12月から約半年間、若手による学会大会企画、若手研究者交流促進の方略、会費減免措置の3つの検討課題を中心に議論した。体育学会は「体育学の進歩普及を図り、もって我が国の学術の発展に寄与することを目的」としているのであって、学問ではなく学会の発展を担う委員会ということに当初、少なからず違和感を覚えた。しかし、体育学に軸足を置きながら他の学問領域の専門性を有する研究者らが所属している体育学会には、一個人の考えや行動だけでは解決することができない体育学が取り扱う様々な課題を解決できる環境が整っている。しかし現状は専門領域間の交流は希薄である。その環境を整備するのが委員会の役目であろう。学会は我々に何をしてくれるのかではなく、社会の諸課題を解決するために学会をどう活用するのかを考える若手の会設立を早期に実現したい。

著者関連情報
© 2017 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top