日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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一般研究発表(04) 運動生理学
04生−09−ポ−07(7) 入浴方法の違いが睡眠と翌日の作業効率に与える影響
*大島 卓馬村山 敏夫四家 千里
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p. 135_2

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抄録

 我々はこれまでに、運動実施者の睡眠の質を向上させる方法として、自宅入浴における重炭酸浴の有用性や、温泉入浴と比較して重炭酸浴はどれほどの効果が期待できるかについて、入浴前後の末梢血流量や血圧、深部体温(鼓膜温)等の生理的変化、さらに日本語版POMSを用いての心理的変化の評価、睡眠計と起床時睡眠感評価表を用いての睡眠評価を実施してきた。しかしこれらは、入浴方法の違いによって睡眠の質が変化するのか、というところまでの評価であるため、本研究では起床後の作業能力、パフォーマンスといった点にも着目していく。入浴方法は、重炭酸を用いた全身浴と温泉での全身浴の2種として、入浴前後の末梢血管血流量、血圧、深部体温などの生体情報を収集、日本語版POMSによって心理的変化を評価する。さらに浴後からの入眠を、脳波や自律神経バランスを観察することで抽出されたデータを用いて、より高い精度での睡眠評価をする。さらに、起床後一定時間後に内田クレペリンテストを実施し、解答数や正答数から作業効率や課題に対する集中力等を評価することで、間接的に入浴方法への評価も行う。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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