07発−09−口−10 高齢社会に対応するための健康・体力増進策について

─全生活型体育観に着目して─

抄録

　今日、高齢化社会の急速な進展に伴い、社会福祉政策に対しより一層の拡充・整備が強く求められてきている。特に、高齢化に伴い体力の著しい低下傾向が顕著になり、自己責任において活動することが徐々に困難になる人々が増加してきている。

　演者自身もすでに84歳を越えていて、その目で同世代の方々を見るにつけ、上述の傾向が顕著になっている実態に気づかされている。

　一方、演者たちの居住する地域にあっても、各市がそれぞれ健康都市宣言なるものを制定し、市民の健康増進策の策定に当たり、策定段階において演者に協力するよう要請があり、協力した。いずれの市にあっても、演者らが長年にわたり研究し、確立した全生活型体育観に依拠する方策が作成委員諸氏の賛同を得ることができた。

　本研究は、演者が各市の指針作成に当たり、作成委員の賛同が得られた内容を発表させていただき、更によりよい内容になるような方向でのご指導賜りたく発表するものである。