主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第68回大会
開催地: 静岡大学/静岡県コンベンションアーツセンター
開催日: 2017/09/08 - 2017/09/10
p. 24_2
ブローライフルは、ターゲットを狙うだけに留まらず、ブローの方法やターゲット(素材・形状など)の工夫により様々な楽しみ方を創造できます。対象の体力に応じたアレンジにより、年齢、性別や習熟度に関係なく共にレクリエーションとしてのゲーム展開も可能な、汎用性が高く安全なスポーツといえます。
国際ブローライフル協会は、様々な楽しみ方を紹介する一方で3種目の公式競技を設定しています。そのひとつ「ターゲット」は6~18Mの距離からブローしますが、実施時の%HRmaxは61.6±9.4%となり、健康への効果が期待される強度に迫るレベルでした。さらに、実施前後の心拍変動RRIから周波数領域解析を行った結果、副交感神経が優位に働く可能性も確認されています。他の種目に「ディスタンス(ブローボールの飛距離を競う)」と「ブローバイアスロン(ブローとウォーキングを交互に繰り返しゴールタイムを競う)」がありますが、いずれも努力性最大呼気を行うことから、呼吸器と呼吸に関わる筋群への刺激の誘発が期待されます。
本セミナーでは、ブローライフルの楽しみ方と競技にふれながら、実践時の生理データを切り口に安全性と期待される効果について紹介します。