日本体育学会大会予稿集
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第68回(2017)
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一般研究発表(11) 体育科教育学
11教−09−口−33 体育系大学のダンス授業における技能評価力を高める授業実践の効果
「ダンスパフォーマンス概念図」を手がかりとして
*栫 ちか子金高 宏文
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p. 264_3

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抄録

 ダンスは、現行の学習指導要領より小学校から中学校1・2年生まで男女とも必修領域となった。それゆえ、教員養成を担う体育系大学のダンス授業においては、「実践的指導力」の養成を目指し、示範等に必要な「ダンス技能」の向上だけではなく、ダンスを評価する「技能評価力」の向上も重要な課題となっている。発表者らは、ダンス技能を評価する規準を明らかにするために、ダンス専門家及び現職教員が有する技能評価観点を聴取・整理し、「ダンスパフォーマンス概念図」としてまとめ発表してきた(平成28年度大学体育研究フォーラム・九州地区大学体育連合春季研修会)。本研究では、体育系大学におけるダンス授業において、「ダンスパフォーマンス概念図」を手がかりとしたダンスの技能評価力を高める授業を実践し、その効果について明らかにすることを目的とした。対象は体育系大学のダンス実技授業受講生47名及び保健体育科教育法Ⅲ(ダンス模擬授業)受講生22名であり、「ダンスパフォーマンス概念図」を用いた授業を実践し、学生のダンス技能評価力の変化について事例的に検討した。その結果、技能評価力向上に「ダンスパフォーマンス概念図」の有効性が示唆された。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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