日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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(指導者育成・資格特別委員会)
スポーツのコンプライアンス確保とコーチング・イノベーション
由良 英雄
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p. 8_2

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抄録

 科学的なコーチングの推進は、競技力向上のためにもコンプライアンス確保を含む人間力向上のためにも重要な課題である。スポーツ分野における暴力問題に端を発して指導者や選手がオープンで合理的な指導法を享受し、効果的な努力をすることができるようになるため、新しいコーチング手法の具体化に取り組んできた。また、家族やトレーナ、関係団体などのアントラージュに着目し、相互の連携協力により選手の競技環境を改善していく取組を促進するため、関係者の認識を高める取組を進めてきた。更に、コーチのコンプライアンス確保や選手に対するコンプライアンス指導については、教材の開発や研修の実施を進めるとともに、問題があった場合には速やかに事実関係を調査公表し、再発を抑制する取組を進めてきた。こうした各般の取組により、新しい時代の指導法の姿が描かれてきているところであり、今まさに、そのような新しい考え方を指導や指導者育成の現場で具現化していくことが重要となっている。2020大会など大きな国際スポーツ大会のレガシーとしても、この機をとらえて変革を加速する。

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