日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第69回(2018)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方-24-ポ-05 器械運動指導における幇助方法に関する研究
*早坂 恭亮廣田 修平竹田 唯史
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p. 208_3

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抄録

 器械運動は、小学校・中学校・高等学校の学校体育領域として扱われ、また一般スポーツクラブでも体づくりや感覚形成の基礎として行われている。教員は器械運動指導をする場面が多いが、体操経験者は少なく、器械運動の「幇助」方法を熟知していない教員も多い。 器械運動における幇助方法に関する研究は、岡端(1993)、渡辺(1993)、藤本ら(2001)、斎藤ら(2009)、村山ら(2009)、藤原(2014)などがあるが、未だ研究の余地があると考えた。そこで、本研究の目的は、学校体育で取り扱われている器械運動の内、各種目の主要な運動の習得を促す幇助方法の実践事例を提示することである。

 対象は小学4年~6年、10名を対象とした。技の習得を目指した幇助方法の実施、指導実践結果と学習者の習熟過程の分析、発生運動学における地平論的構造分析を用いて、側方倒立回転、開脚跳び、前方支持回転の幇助方法の技術情報と地平構造を明らかにした。

 結果は、実際の失敗例と安全に幇助を行う方法を提起することができた。今後の課題は、様々な学習者にどんな場面でも通用するものかどうか検証することである。

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