日本体育学会大会予稿集
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第69回(2018)
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一般研究発表(11) 体育科教育学
11教-24-口-51 小学校教師を対象とした体育授業の教授に関する知識構成型校内研修プログラムの効果の検証
*宮尾 夏姫大友 智梅垣 明美上田 憲嗣深田 直宏吉井 健人板谷 愛美
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p. 254_3

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抄録

 教師の資質能力の向上は、我が国の最重要課題である、と指摘されている(文部科学省、2015)。本研究の目的は、体育授業の教授に関する知識の構成を促す知識構成型校内研修プログラム(以下、プログラム)を開発し、その効果を検証することであった。体育授業の教授に関する知識として設定した29項目について、理解及び授業中の実践に対して5段階の自己評価により回答を求め、平均値の比較を行った。調査は、プログラムを実施した小学校3校の普通学級の担任教師40名(実施群)、並びに、プログラムを実施しなかった小学校1校の普通学級の担任教師14名(非実施群)を対象にそれぞれ実施した。その結果、次の2点が明らかにされた。第1に、非実施群の自己評価得点は、多くの項目において有意な変化が認められなかった。第2に、実施群の自己評価得点は、プログラム実施後に有意な変化が認められた。これらの結果から、本研究で開発した知識構成型校内研修プログラムは、小学校教師の体育授業の教授に関する知識の理解及び授業中の実践に対する自己評価得点を向上させることに有効に機能すると考えられる。

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© 2018 一般社団法人 日本体育学会
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