主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第69回大会
開催地: 徳島大学常三島キャンパス/あわぎんホール
開催日: 2018/08/24 - 2018/08/26
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IPCによれば、パラリンピックの最終目標は、「障害者のためのインクルーシブ社会の創造」である。それに近づくためのひとつとして、社会の障害者および障害者スポーツに対する肯定的な意識変容が求められる。そこで本研究では、次世代を担う子どもたちのパラリンピック大会の開催前後で、それらの意識がどのように変容するのかを明らかにすることを目的に、「パラリンピック」および「障害」のイメージがどのように変容したかを調べることとした。すなわち、関東地方A県の中学校2年生130名を対象に、リオデジャネイロパラリンピック大会の開催前と開催直後、開催終了1か月後の計3回アンケート調査を実施した。そして対象者には、それらのワードからイメージされる単語を自由に記述することを求めた。その結果、大会開催期間を通して、「障害」に関しては肯定的に変容していた。一方、「パラリンピック」に対しては、「障害」に関するイメージと「スポーツ」に関するイメージとの間に乖離が生じ、「障害」に関するイメージが優勢になる傾向がみられた。これらの結果から、その意識変容に影響する要因について検討した。