主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第69回大会
開催地: 徳島大学常三島キャンパス/あわぎんホール
開催日: 2018/08/24 - 2018/08/26
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日本障害者スキー連盟クロスカントリー委員会では、メダル0に終わったソチパラリンピック後から、平昌オリンピックにおけるメダル獲得を目標に強化活動を行ってきた。演者は同委員会のフィジカルコーチという立場で、これまで健常者クロスカントリースキー選手を対象に行ってきた体力測定やバイオメカニクス的分析を応用し、競技力向上のためのサポートを4年にわたり実施してきた。主なサポート内容は、クロスカントリースキー競技に特化した体力測定、競技会でのレース分析や動作分析、パフォーマンスの最大化を図るための用具の開発であった。3月に行われた平昌パラリンピックにおいては、金メダルを含む2つのメダルと3つの入賞を果たし、上記のサポートが日々のトレーニングに一定の役割を果たしてきたことが窺える。シンポジウムではこれらの取り組みについて実践例をもとに紹介をする。また、障害者スポーツや障害者アスリートに対する科学サポートにより一層の期待が高まる中で、健常者のサポートでは見えてこなかった課題や解決のための方策についても議論していきたい。