日本体育学会大会予稿集
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第69回(2018)
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一般研究発表(02) 体育社会学
02社-24-口-13 わが国における運動部活動の伝統に関する研究
*日髙 裕介
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p. 82_1

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抄録

 2018年3月に、「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」がスポーツ庁によって策定されるなど、運動部活動の変革に向けた社会的な機運が高まっている。しかし、重要な点は、いかに制度面の整備が進んだとしても、運動部活動の体質が改善されていかなければ、立ち行かないこともあると考えられることである。

 その際に注目されるのが運動部活動の有する「伝統」である。すなわち、これまで運動部活動の問題性の背景には、封建的かつ勝利至上主義的な体質が挙げられる。そして、こうした体質を規定するものとして「伝統」の存在が指摘されてきた。

 そこで、運動部活動における「伝統」について考察した研究を管見したところ、十分に検討されているとはいえない。今後の運動部活動の在り方を議論し再構築していくためには、運動部活動の「伝統」という側面から体質を考察することが何よりも重要な検討課題であると考えられる。

 以上のことから、本発表では、運動部活動における「伝統」の特質を明らかにすることを目的とする。

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