主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
p. 276_2
本研究は、大学女子バレーボール選手を対象にトレーニング量が跳躍能力に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。被検者は健康な大学女子バレーボール選手12名であった。跳躍高測定装置(アプライドオーフィス社製)を用いてカウンタームーブメントジャンプ(CMJ)をトレーニング前期間(2回)、トレーニング期間(4回)、トレーニング縮小期間(4回)において測定し、跳躍高の値から下肢伸展パワーを算出した。さらに活動量計(オムロン社製)を用いてトレーニング期間およびトレーニング縮小期間中における被検者のトレーニング強度(低強度、中強度、高強度)を測定し、トレーニング量を算出した。その結果、トレーニング期間中における跳躍高はトレーニング前期間と比較して有意に低下した。また下肢伸展パワーは各強度におけるトレーニング量と有意な負の相関関係を示した。これらの結果から跳躍時の伸展パワー即ち、脚力はトレーニング強度に関わらずトレーニング量が増加することによって低下することが明らかとなった。