日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第70回(2019)
会議情報

11 体育科教育学
11教-12-口-39 小学校における体育指導効力感の向上を目指した研修方法の検討
コンサルテーション手法を適用して
*白旗 和也大友 智原 祐一西田 順一
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 308_3

詳細
抄録

 小学校体育(運動領域)では、子ども用の検定教科書やそれに準じた教師用指導書がないこともあり、体育指導を、小学校教師が自信を持って行うことは困難である。このような中、我々は体育指導に特化した効力感を「体育指導効力感」と定義し、その尺度開発を試みた。その結果、4因子が抽出された(白旗ら、2018)。他方、体育指導効力感は、教師個々人によって異なるため、画一的な研修等では、教師のニーズに十分対応させてその向上を図ることは困難である。そこで、体育科教育学研究者及び学級担任のそれぞれの専門性を活かしたコンサルテーション手法を適用した研修方法を開発し、それらを適用して支援を行うことにより、学級担任の体育指導効力感が高まると仮説した。本研究の目的は、小学校を対象として、体育指導効力感の向上を目指したコンサルテーション手法を適用した研修方法を開発し、その効果を検討することであった。その結果、授業計画段階、授業実施段階、及び単元終了段階の3段階に分けて、本研究で開発したコンサルテーション手法を適用した研修を行うことにより、学級担任の体育指導効力感が向上することが明らかになった。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top