主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
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パラリンピックでの選手の活躍がマスメディアによる報道で身近になり、わが国でのパラスポーツへの関心は、以前より高まってきている。そして2020年の東京パラリンピック開催が決定し、選手強化施策についても大きく変化している。わが国におけるパラアスリートへの科学支援は、アテネ2004パラリンピック後から実施され、 2006年より日本パラリンピック委員会(JPC)が科学支援の必要性を打ち出した。この科学支援事業は、心理・栄養のサポートから始まり、現在は医科学情報サポート事業と名称を変え、心理を含む6領域のトータルサポート及び選手やコーチへの研修が行われている。心理領域では、サポートに関する調査、合宿・大会時の帯同サポート等がなされ、総合国際大会ではロンドン2012パラリンピックより日本選手団に心理サポートが加わった。現在は、これまでのJPCに加え、日本スポーツ振興センター、国立スポーツ科学センターにおける様々なサポートがなされている。そこで本シンポジウムでは、東京パラリンピックとその後における心理を含めた医科学情報サポートについて、パラアスリートの競技力向上に貢献することができるよう意見交換ができればと思う。