日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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シンポジウム
指導者の立場からみえる心理サポート
西山 哲成
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p. 41_1

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抄録

 国際的に活躍する選手を育成・輩出したいと考え、自身は十数年前より日本体育大学学友会自転車競技部の指導に携わることとなった。自身が競技未経験者である故にパフォーマンスを客観的に評価することは必須と考え、自身が専門とする研究領域である生理学やバイオメカニクスに基づいてパフォーマンス向上を目指した。監督をはじめて4、5年目頃からは、それまで無名だった選手達が日本代表に選出されるようになったが、国際レベルで活躍するには生理学やバイオメカニクスだけでなく、「考える力(戦略、計画性など)」が必要であると思い、心理サポートスタッフに相談する機会を設けた。専門的な生理学の知識を持たない指導者が、具体的な生理サポートをオーダーすることが困難であるのと同様に、心理は大切であると思いながらも、その専門家に何を頼むべきなのか、未だによくわかっていない。国際レベルで活躍するトップアスリートの育成には、いうまでもなく「考える力」が重要であり、心理の専門家にはわかりやすいサポートの提供が期待されていると思われる。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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