主催: 一般社団法人日本体育・スポーツ・健康学会
「自分の健康」だけでなく「みんなの健康へ」とは、健康になるための個人の対処で自分自身に向けられる健康行動として、また個人が集まって複数以上で対処する健康行動としてとらえることができる。それらは、個人、お互いの健康が「低下を抑制する」「維持する」「高まる」ように相互作用が行われるであろう。
「自分の健康」は、「身体的」「精神的」「社会的(対人的)」で、また「みんなの健康」は、「自分の健康」に加えて「社会環境(制度を含む)」でとらえることができよう。
「より良質な学習」は「Quality of Life」の一部としてとらえる。学習での具体は、課題追究、話し合い、お互いの意見や考えの共有、といった場面で質的に充実することであろう。学習の成立は、相手の立ち位置になって「自分のことだ」と置き換えること、自分の考えが自覚できる(見える)ことが条件になってくるのではないか。学習過程は、「『個々の追究1』-『活動(話し合い)1』-『共有』-『活動(話し合い)2』-『振り返り(個々の追究2)』」の繰り返しが考えられる。
このような取り組みが良質な保健体育の授業につながり、豊かなスポーツライフの実現に向かうことになるのではないか。