抄録
ここ数年、全国的に在宅医療が推進され、高齢者の在宅療養が多職種の連携で効果的に行われるよう求められるなか、薬剤師の役割に期待が寄せられている。特に、在宅栄養管理を円滑に行うために地域一体型栄養サポートチーム(Nutrition Support Team;NST)に参画することで在宅患者のQOLを高めることができると考えられる。一方、薬剤師の服薬支援をする場が薬局内から在宅へシフトチェンジし、薬剤師に今まで以上のスキル(skill)やスピリット(spirit)が求められている。在宅栄養管理に必要な薬剤の知識と、在宅療養サポートチーム(Home care Support Team:hST)の活動を通して得られた薬剤師への期待を報告する。