2017 年 32 巻 3 号 p. 1134-1136
急性期病院では、術後患者の水分管理は輸液で実施される。しかし、術前からの輸液管理は、術後患者の回復度を阻害する1つの要因となることが明らかとされている。手術患者の高齢化に伴い、術前の水電解質管理が重要視されるようになった。本稿では、当院で経験した高齢者の事例を挙げ、術前の水電解質管理の方法や、評価方法、具体的なアセスメント方法を提示し、水電解質管理へのポイントを整理するとともに、管理栄養士の強みであるフィジカルアセスメントの評価をどのように行っていくのかを概説する。