2017 年 32 巻 5 号 p. 1465-1467
水疱性類天疱瘡(Bullous Pemphigoid;以下、BPと略)は、高齢者に多い疾患である。病勢は、かゆみを伴う蕁麻疹様の紅斑と丈夫な膜の水疱の多発である。比較的良好に治癒し、生命に対する予後は良好であるが、寛解と再燃を繰り返す症例が多い。BPに対する薬物療法は確立されている一方で、病勢の認識や診断が難しく、また、栄養療法は未だ確立されていない状態である。BP症例では、併存疾患も多く、入院時より栄養状態は有意に低下を示すため、管理栄養士の介入は重要になる。