体力科学
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肘関節角度の変化に伴う上肢筋力の動態
小野 三嗣大和 真岡田 信子高橋 泰光
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1965 年 14 巻 1 号 p. 15-19

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抄録
非運動学生群を対照とする場合
上腕屈曲力及び伸展力並びに上肢挙上力が, 肘関節角度の変化に伴なつてどのように変るかを研究して, 次のような結論を得た。
1) 上腕屈曲力は肘関節135°における方が, 90°, 45°の場合より強い。
2) 上腕伸展力は肘関節45°における方が, 90°, 135°の場合より強い。
3) 最大strengthに達するに要する時間は, 伸展の場合よりも屈曲の場合の方が短い。
4) 上肢挙上力は肘関節角が最小であるか, または最大であるかのどちらかの点でstrengthが最大値を示すが, 肘関節角最小の点でstrength最大値を示す方が遥に多い。
5) Strength最小点が, 肘関節角の大きい側に移動するものほど, strength維持率が低い。
6) 肘関節角最大の点でstrengthが最大となるものは, 総体的にstrength維持率が高い。
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© 日本体力医学会
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