体力科学
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関東地方住民の体力について
小野 三嗣江口 修代山田 茂
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1973 年 22 巻 2 号 p. 56-62

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抄録
30才以上60才未満の関東地区男子住民962名の体格及び体力を調査すると共に, 40才台の男子の体格・体力の相関性を調査し次のような結果を得た。
(1) 全国値と比較して身長は稍々大きいが体重の大きさが優勢であるためローレル指数が大となっている。
(2) 各年令層とも運動能力が総体的に低いが30才台の劣勢が特に目立っている。
(3) 5分走能力のすぐれている者はローレル指数・皮脂厚ともに他より大きく, 他の運動能力もすぐれた傾向を示す。
(4) 皮脂厚の発達の悪いものは5分走能力だけでなく, 他の能力も低い。
(5) 皮脂厚25~39mmの値を示すものの (体重に対する体脂肪が14~21%のもの) 5分走, 伏臥上体そらし, 垂直とびの成績が最もよかった。
(6) 立位体前屈の体力医学的意味については再検討の要がある。
(本研究は文部省科学研究費によるものである)
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© 日本体力医学会
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