体力科学
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血液中分岐鎖アミノ酸及びリジンに対する運動と飢餓の影響について
小野 三嗣小室 史恵小川 芳徳渡辺 雅之谷嶋 二三男山田 茂
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1976 年 25 巻 4 号 p. 168-174

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抄録
健康な男女9名に38~48時問の飢餓を行わせた結果著しい血液中分岐鎖アミノ酸の増加とリジン濃度の低下が認められた。各種の運動負荷によって一般的に分岐鎖アミノ酸の増加は認められなかった。10000m以上のランニングの場合はリジンの血中濃度増大を認めるものが多かった。
運動によって分岐鎖アミノ酸とリジンの両者が共に増加したものは44才と55才の被検者のみであった。
空腹状態での中高年者が中長距離ランニングをすることには警戒が必要なように思われる。
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© 日本体力医学会
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