体力科学
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単一運動単位の持続的筋力発揮時の放電様式とその筋興奮伝導速度
―活動参加閾値レベルの筋力発揮負荷において―
加茂 美冬, 森本 茂
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1990 年 39 巻 5 号 p. 298-306

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抄録
活動参加閾値レベルでの持続的筋力発揮時に内側広筋より導出した単一運動単位の活動電位の放電間隔の変化動態を観察した.また, その変化動態と筋単位タイプの指標である筋興奮伝導速度の関係を検討した.
1) 筋力発揮初期, 観察した全ての運動単位 (32単位) の放電間隔は延長傾向を示すが, それに対して, 新しい運動単位の活動参加は観察されなかった.このことから, 活動する運動単位の分布には特異性が存在する可能性が示唆された.
2) 15分間の筋力発揮中の運動単位の放電様式は運動単位により異なり, 放電休止するもの (7単位) , 放電休止するが再び放電を開始するもの (9単位) , 放電間隔が延長後, 徐々に短縮するもの (8単位) , 延長の程度も小さく安定した放電間隔で持続的に放電するもの (8単位) , の4つに大.きく分類できた.しかし, これらの様式と筋興奮伝導速度の間には一定の関係は見いだせなかった.
3) 新しい運動単位の活動参加は, 筋力発揮約5分目以降観察された.この活動参加には, 閾値張力の低いものから順に生ずるという規則性があった.
4) 15分間の筋力発揮負荷により, 初期値に対する放電間隔の短縮が約50%, 閾値張力の低下が約80%の運動単位にみられた.また, 新しく活動参加した運動単位も筋力発揮約5分から15分まで持続的に放電した.したがって, この筋力発揮負荷により, 脊髄α運動ニューロンプールの興奮性が増大することが示唆された.これは, 筋単位レベルでの疲労を補償する作用であると考えられた.
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© 日本体力医学会
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