日本門脈圧亢進症学会雑誌
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臨床研究
低侵襲性を重視した胃食道静脈瘤に対する血行郭清術の検討
俵藤 正信佐久間 康成藤原 岳人太田 真宇井 崇瑞木 亨細谷 好則長嶺 伸彦安田 是和
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2011 年 17 巻 4 号 p. 148-152

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抄録
当科では内視鏡治療とB-RTOが困難な胃食道静脈瘤に対して直達手術である血行郭清術を施行している.2002年から脾温存,2004年から血行郭清にLigaSureを導入,さらに2007年から開腹創を縮小して2009年には鏡視下手術へと血行郭清術の低侵襲化を試みた.対象は16例全例胃静脈瘤で,脾温存13例・脾摘3例,LigaSure使用12例で,大開腹9例・上腹部正中切開3例・鏡視下4例であった.脾臓を温存しLigaSureでの血行郭清術は,術後の重篤な合併症や再出血がなく安全な術式と思われ,長期成績も良好であった.さらに鏡視下等の創の縮小は,出血量低下と在院日数の短縮が期待できる.一方,顕在してくる食道静脈瘤への対応が重要であり,定期的内視鏡検査と予防的内視鏡的治療の必要性も示唆された.
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© 2011 日本門脈圧亢進症学会
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