日本門脈圧亢進症学会雑誌
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症例報告
続発性肝外門脈閉塞症に伴う繰り返す異所性静脈瘤出血に対して外科的腸間膜静脈-体循環シャント造設術を施行した1例
千代田 武大金子 順一國土 典宏長谷川 潔
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2018 年 24 巻 4 号 p. 246-251

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抄録

症例は43歳女性.他院で門脈再建を伴う膵全摘術を施行された.3年後に下血を来し肝外門脈閉塞と下行結腸静脈瘤を指摘されB-RTO(balloon occluded retrograde transvenous obliteration)を施行された.その2年後に食道静脈瘤が破裂しEVL(endoscopic variceal ligation)を施行されたが,その後も下血を頻回に繰り返し当科を紹介された.ダブルバルーン小腸内視鏡検査を施行したところ出血点は胆管空腸吻合部静脈瘤と考えられた.本人へ説明し同意を得たうえで,遠位回結腸静脈と右卵巣静脈を吻合する外科的腸間膜静脈-体循環シャント造設術を施行した.術後1年半の間,消化管出血,シャント閉塞または肝性脳症を認めていない.続発性肝外門脈閉塞症に伴う難治性の異所性静脈瘤出血に対して外科的シャント造設は有効であった.

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© 2018 日本門脈圧亢進症学会
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