日本小児血液・がん学会雑誌
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症例報告
再発・難治性骨肉腫に対するregorafenibの治療経験
内原 嘉仁梅田 雄嗣赤澤 嶺上月 景弘才田 聡加藤 格平松 英文野口 貴志坂本 昭夫宇藤 恵溝脇 尚志足立 壯一滝田 順子
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2022 年 59 巻 3 号 p. 309-313

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抄録

再発・難治性骨肉腫2例に対してマルチキナーゼ阻害剤regorafenibを使用した.症例1は右上腕骨骨肉腫原発の初診時15歳男児,術後化学療法中に増悪を認め,regorafenibを開始した.1サイクル後に部分奏功を認めたが,9サイクル後に再増悪を来した.症例2は右脛骨原発の初診時9歳男児,原発巣摘出及び術前・術後化学療法を施行したが肺転移を繰り返し,第5再発期にregorafenibが開始された.2サイクル投与後に病状は一旦安定したが,その後急速に増悪を示したため,4サイクルで投与中止となった.2例とも本剤投与による重篤な有害事象は認めなかった.Regorafenibは再発・難治性骨肉腫に有効な可能性が示されたが,その抗腫瘍効果は症例により異なるため,治療効果を予測する遺伝子異常に関するデータ集積が望まれる.

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© 2022 日本小児血液・がん学会
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