2025 年 62 巻 3 号 p. 234-238
症例は13歳女子.急性前骨髄球性白血病(APL)と診断され,all-trans retinoic acid(ATRA),arsenic trioxide(ATO)併用化学療法で治療し寛解を得た.診断後19か月でAPLの再発と診断され,ATOにて再寛解導入療法を施行するも効果は乏しく,tamibaroteneを併用した化学療法にて寛解を得た.第2寛解期にbusulfan 11.2 mg/kgおよびmelphalan 180 mg/m2による骨髄破壊的前処置を用いて,HLA8/8アリル一致の同胞から骨髄移植を施行した.移植後21日目に生着した.急性移植片対宿主病やその他の重篤な合併症は認めず,移植後96日目に退院した.
小児における報告は限定されているが,tamibaroteneはATRAおよびATO耐性の再発APLに対して有効である可能性がある.