日本小児血液・がん学会雑誌
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症例報告
シロリムス・プレドニゾロン併用療法が有効であったカサバッハ・メリット現象の生後1か月男児例
甲谷 紘之五十嵐 敬太市坂 有基酒井 渉石川 耕資小関 道夫小田 孝憲
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2025 年 62 巻 5 号 p. 351-356

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抄録

カサバッハ・メリット現象(KMP)は増大する血管腫に血小板減少や凝固系の異常を合併した病態であり,出血傾向などにより死亡に至る危険もある.シロリムス・プレドニゾロン(PSL)併用療法により,良好な経過を辿ったKMPの生後1か月男児例を経験したので報告する.

出生時より背部に赤紫色で硬い浸潤性病変を認め,経過観察とされていた.生後1か月から病変部の拡大に加え,病変部周囲に皮下出血が出現し,血小板減少,凝固異常を認め,当院に紹介入院となった.KMPと診断の後,支持療法に併行しPSLの投与を開始,第4病日からシロリムスを併用した.第9病日から血小板数の増加・凝固異常の改善を認め,血管腫も縮小傾向であり,以降も病状は安定していた.

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