四国公衆衛生学会雑誌
Online ISSN : 2759-8055
Print ISSN : 0286-2964
ISSN-L : 0286-2964
資料
A 大学における看護学生のスマホ依存とコミュニケーションスキルとの関連
杉本 加代
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 69 巻 1 号 p. 157-162

詳細
抄録

目的 大学における看護学生のスマホ依存とコミュニケーションスキルとの関連を明らかにすることである。

方法 対象者は A 大学に在学している看護学生である。調査期間は 2022 年 6~7 月、調査内容は、年齢、性別、学年、オンライン授業以外でのスマホ利用時間(平日・休日)、最も利用するアプリ、利用目的、利用開始年齢、主観的利用時間、スマホの利用料金支払者である。スマホ依存の測定には、 Smartphone Addiction Scale – Short Version(SAS-SV)、コミュニケーションスキルの測定には ENDCORs を使用した。回答は無記名とし、データ収集には Microsoft forms を用いた。

結果 アンケートは 194 名に協力依頼し、回答者数は 74 名(回収率 38.1%)であり、欠損なく回答していた 74 名全員を分析対象者とした。対象者は、女性が 70 名(94.6%)であった。スマホ利用の開始は、 13 歳以上 16 歳未満が 38 名(51.4%)であった。最も多い利用目的は娯楽の 61 名(82.4%)、最も利用するアプリは Social networking service( 以下 SNS)の 36 名(48.6%)であった。利用時間は、平日に 3 時間以上スマホを利用する者の割合が 81.1%、休日には 5 時間以上利用する者の割合が 64.9%であった。 SAS-SV 点数は 30.3±8.8 点であり、スマホの非依存と依存は各 37 名(50.0%)であった。 ENDCOREs 得点は 113.0±17.6 点であり、スマホ依存の有無と ENDCOREs 得点に有意差はなかった。

結論 A 大学における看護学生のスマホ依存の有無とコミュニケーションスキルには、統計学的に有意な関連はなかった。

著者関連情報
© 四国公衆衛生学会
前の記事
feedback
Top