2020 年 11 巻 11 号 p. 1291-1295
思春期特発性側弯症における後方矯正固定術は,pedicle screwを使用することにより側弯の矯正効果が飛躍的に向上した.現在,術後の胸椎hypokyphosisなどの矢状面アライメントの術後成績への影響が問題となってきている.
本研究により術後のhypokyphosisは,長期的には頚椎アライメント,呼吸機能,HRQoLに影響していることが示された.手術治療において側弯の矯正だけではなく,胸椎後弯の良好な獲得が長期成績に影響することが示唆された.