Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
総説
拡散テンソル画像による側方椎体間固定術に有用な腰神経走行の把握
江口 和及川 泰宏乗本 将輝大鳥 精司
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 11 巻 2 号 p. 29-37

詳細
抄録

DTIを用いて体位による腰神経走行変化,脊柱変形における腰神経と椎体の位置関係を検討した.腰神経は椎体中央より後方に位置し,側臥位・股関節屈曲位において腰神経は後方へシフトした.脊柱変形では凸側で大腰筋は弛緩し,神経が後方シフトしていた.側方椎体間固定において,椎間板の中央より前方アプローチは安全であり,側臥位・股関節屈曲位は神経損傷のリスクを軽減でき,脊柱変形凸側アプローチは比較的安全と考えられた.

Fullsize Image
著者関連情報
© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top