Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
10歳台腰椎椎間板ヘルニアに対する局所麻酔下transforaminal アプローチによるfull-endoscopic lumbar discectomy(FELD TF)の治療成績
菊池 克彦吉兼 浩一
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キーワード: FELD TF, local anesthesia, teenagers
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2023 年 14 巻 8 号 p. 1144-1148

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抄録

はじめに:若年者腰椎椎間板ヘルニアは手術を要することが多い.full-endoscopic lumbar discectomy transforaminal法(以下FELD TF)は,局麻下に施行でき,若年者に対しても良い適応と考えられるが,ある程度の痛みを伴うことがある事への理解や,術者の指示に従うか等の懸念が生じる.

目的:10歳台腰椎椎間板ヘルニアへの局麻下FELD TFが安全に遂行可能であり,また有用であるかを検討すること.

対象と方法:2014年4月から2021年3月までにおいて10歳代腰椎椎間板ヘルニアに対して行った局麻下FELD TF 22例を対象とし,手術時間,術中・術後合併症,術前後VASと改善率を評価した.

結果:平均年齢は16.9(13~19)歳,平均経過観察期間は9.3ヶ月だった平均手術時間は34.5分で,術中合併症はなく,術後椎間板囊腫を1例認めた.腰痛,下肢痛,下肢しびれVASは術前69.8,77.1,62.1,術後19,13.8,11.5,改善率は79.3,85.6,91.2%であった.

結語:10歳代腰椎椎間板ヘルニア症例に対する局麻下FELD TFは安全で有用な方法であった.

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© 2023 Journal of Spine Research編集委員会
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