Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
当院におけるC1-C2後方固定術後合併症に関する検討
佐藤 香織鏡味 佑志朗小倉 啓介新城 龍一
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キーワード: C1-C2後方固定術, 合併症
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2024 年 15 巻 10 号 p. 1230-1233

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抄録

C1/2後方固定法として,その強固な固定性からC1 lateral mass screw,C2 pedicle screwによる固定法が本邦で広く用いられている.しかし,椎骨動脈損傷や脊髄損傷,嚥下障害等の合併症があり,その報告の数は限られている.当院でC1/2後方固定術を行った19例(変性疾患 8例,外傷等 11例,平均年齢 64.8歳)に発生した合併症を検討した.術中合併症としては後弓骨折,椎骨動脈損傷,術後合併症では深部感染,後頭骨骨折が認められた.スクリュー逸脱率に関してはC1:10.5%,C2:7.9%で認められた.術前の骨形態の評価や術中の愛護的な手技が合併症予防の一助になると考えられる.

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© 2024 Journal of Spine Research編集委員会
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