Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
原著
在宅療養をしていた終末期がん患者の食事と補完代替療法に関する遺族調査
佐藤 友亮新城 拓也石川 朗宏五島 正裕関本 雅子森本 有里
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キーワード: がん, 食事, 補完代替療法
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2015 年 10 巻 1 号 p. 162-167

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抄録

在宅療養をしていた終末期がん患者の,食事と補完代替療法の現状調査を行った.神戸の5診療所で治療され,自宅で死亡した200名を対象に,患者遺族に質問紙を2014年2月に発送した.回収率は66%,患者の平均年齢は74歳だった.食事や食品の情報入手先を問う質問では,書籍・雑誌・新聞(48%),医療者(46%)という回答が多かった.積極的に摂取した食材は,お茶(64%),乳製品(62%),大豆食品(60%),制限した食材は,アルコール(49%),脂質(31%),塩分(31%)という回答が多かった.補完代替療法を43名(32%)の患者が取り入れており,サプリメント,ビタミン剤(28%)が多かった.がん患者は,一般的に健康に良いと考えられているものを摂取していた.終末期がん患者の食事,補完代替療法には科学的根拠が乏しいため,今後の研究が必要である.

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© 2015 日本緩和医療学会
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