Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
最新号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
症例報告
短報
  • 鳥崎 哲平, 森永 潤, 鍾 宜錚, 門岡 康弘
    2026 年21 巻2 号 p. 87-91
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/04/24
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    【目的】緩和ケア病棟におけるキーパーソンという言葉の使用実態と,代理意思決定との関連についての看護師の認識を明らかにする.【方法】国内25施設の緩和ケア病棟に勤務する看護師を対象にWeb調査を実施した.【結果】137件の回答を得た.99.2%が同語を使用していたが,運用ルールが「統一されていない」「分からない」との回答が約3割を占めた.依頼する役割は意思決定関連が最多で,キーパーソンは「必要な情報の把握」「患者の意向の理解」「事前意思の尊重」「最善の利益の考慮」という代理意思決定に関する要件を「常に」または「ときどき」満たしていると約9割の看護師が認識していた.【結論】本用語は運用基準が曖昧なまま頻用されている.緩和ケア従事者は多義的な言葉に依拠せず,依頼する内容ごとに最適な人物を個別に検討し,意図が明確な呼称を用いて情報共有することが望ましいと考えられる.

活動報告
  • 中尾 寿衣, 谷 眞弓, 山本 恵子
    2026 年21 巻2 号 p. 93-97
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/05/26
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    【目的】乳がん術前化学療法において,頭皮冷却療法を併用した外来化学療法を受ける患者を対象に,体験した苦痛の実際とその受け止め方を明らかにし,支持的ケアとしての意義を検討する.【方法】頭皮冷却法を導入した乳がん術前化学療法患者を対象に,選択式および自由記載から構成した質問紙の内容分析を行った.【結果】50名中,同意が得られた22名を対象とした.年齢中央値は48.5歳であった.身体的不快症状として顎の痛みや寒冷感がみられたが,環境調整や医療者の関わりが苦痛の受け止め方や冷却法継続の判断に影響していた.自由記載の内容分析から「環境への調整と配慮」「身体的不快と脱毛予防の葛藤」「高額な費用による継続への影響」「冷却法の効果評価に伴う不確さ」の4カテゴリーが抽出された.【結論】頭皮冷却法は脱毛予防にとどまらず,患者が術前化学療法に向き合う過程を支える支持的ケアとして機能している可能性が示唆された.

feedback
Top