抄録
Advance Care Planning(以下ACP)は進行がん患者のquality of lifeを大きく規定する要因として重要である.本研究はACPに関する日本人の進行がん患者の意向を探索するため,ホスピス入院中の患者10名を対象とした半構造化面接によるインタビュー調査を行った.9名はACPの意義があると答えたが,1名は意義がないと答えた.望ましい話し合いの時期は患者により意見が異なり,治療中から,転移が判明した時,ホスピス入院時,主治医が適切と判断した時などであった.望ましい話し合いの相手はほとんどの患者が主治医と答えた.ACPにおける家族の役割や文書化の意義は患者により大きく意見が異なり,賛否が分かれた.患者にACPの希望があるかを早い時期から確認し,希望する場合には話し合いが必要な時期を主治医が判断するとともに,家族の役割について個別に確認することが必要であることが示唆された.