【目的】看護師の突出痛に関する認識を所属別に明らかにした.【方法】沖縄県内11施設の看護師を対象にがん患者の突出痛に関する認識について自記式質問紙調査を実施し一般病棟,外来,緩和ケア病棟の所属別による比較を行った.【結果】448人から回答が得られた(回収率51.6%).突出痛はコントロールされていると思うと回答したのは緩和ケア病棟看護師78.9%,一般病棟看護師62.6%,外来看護師34.8%と有意差があった(p<.001).突出痛をもつがん患者との関わりの頻度は緩和ケア病棟看護師が高く,一般病棟と外来の看護師は関わりの頻度が低く,突出痛コントロール認識への影響が考えられた.【結論】突出痛に関するコントロールの認識は所属別で異なっており,がん患者との関わる頻度と看護師の経験年数が影響していることが考えられた.今後,突出痛のマネジメントについて所属別による看護師の背景を考慮した教育体制の充実が望まれる.