J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

Palliative Care Research
Vol. 8 (2013) No. 1 p. 127-134

記事言語:

http://doi.org/10.2512/jspm.8.127

原著

【目的】オランザピンは抗がん剤に伴う悪心に有効性が示されているが, 標準支持療法との併用効果は不明である. 本研究の目的は, 標準支持療法抵抗性の悪心に対するオランザピンの併用効果を検証することである. 【方法】標準支持療法を行っても急性期または遅発期にgrade 3の悪心を呈した高度催吐性化学療法20例に, オランザピン5 mgを治療前日から7日間併用した. オランザピン併用による悪心抑制率(grade 0~1)を後方視的に検討した. 【結果】オランザピン併用前の急性期, 遅発期, 全期間の悪心抑制率はそれぞれ, 30%, 0%, 0%であったが, オランザピン併用により95%, 95%, 90%と, いずれも有意に低下した(p<0.001). grade 1~2の眠気を50%に認めたが, grade 3~4の有害事象は認めなかった. 【結論】標準支持療法に抵抗性の悪心に対して, オランザピン併用の有効性が示唆された.

Copyright © 2013 日本緩和医療学会

記事ツール

この記事を共有