Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
症例報告
フェンタニル貼付剤による色素沈着
柴原 弘明世古口 英竹下 祥敬鈴木 伸吾森本 美穂稲熊 幸子森 陽子工藤 壽美代太田 由美西村 美佳植松 夏子今井 絵理西村 大作
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8 巻 (2013) 1 号 p. 523-528

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抄録

【緒言】フェンタニル貼付剤による色素沈着の報告は現在までにみられない. 【症例】43歳, 男性. 直腸がん術後再発に対して, セツキシマブ+イリノテカン療法後, パニツムマブ+FOLFIRI療法を施行した. がん疼痛に対して, フェンタニル貼付剤(フェントス®)投与し, 再発部位に後方からの放射線療法を行った. 経過中, 胸部と腹部のフェンタニル貼付剤の貼付部位に色素沈着がみられた. 貼付中止後, 4カ月でほぼ消失した. 【考察】色素沈着の機序として, フェンタニル貼付剤による接触皮膚炎後の炎症後色素沈着である可能性が高い. 正確な機序の解明のためには, パッチテスト・皮膚生検が望ましい. 【結論】フェンタニル貼付剤投与時には, 色素沈着に留意する必要がある.

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© 2013 日本緩和医療学会
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