Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
原著
緩和ケア病棟は10年間にどう変わったか─施設概要と利用状況にみられる変化と平均在棟日数との関連
佐藤 一樹志真 泰夫羽川 瞳安部 奈津子竹内 真帆宮下 光令
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 8 巻 2 号 p. 264-272

詳細
抄録

【目的】全国の緩和ケア病棟の施設概要と利用状況の10年間の変化と平均在棟日数との関連を検討した. 【方法】日本ホスピス緩和ケア協会が緩和ケア病棟延べ998施設に行った調査資料を2次利用した. 【結果】利用状況の2001年度と2011年度の比較では, 入院や死亡退院数が増加し(119±55名, 163±78; 99±44名, 136±58), 平均在棟日数が減少した(48±15日, 39±15). 平均在棟日数の短い緩和ケア病棟は, 入院や死亡退院数が多く(≦30日, 31~60, ≧61の順に, 213±83名, 151±66, 83±25; 164±60名, 131±55, 85±25), 死亡退院割合や病床利用率が低かった(81±13%, 88±11, 92±7; 76±13%, 82±11, 86±13). 【結論】緩和ケア病棟の施設概要と利用状況の経年変化や平均在棟日数の短い施設の特徴が明らかとなった.

著者関連情報
© 2013 日本緩和医療学会
前の記事 次の記事
feedback
Top