Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
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症例報告
前立腺がん放射線治療後の骨盤リンパ節転移による下肢浮腫に対してサイバーナイフでの再照射が有効であった1例
石田 勝柏山 史穂小池 直義小原 玲塚本 信宏中島 洋介
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2013 年 8 巻 2 号 p. 560-565

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抄録
症例は60歳代, 男性. 初期治療として局所進行性前立腺がん(cT3aN0M0)に対して内分泌治療併用放射線治療を施行した. その後, 再発し, 閉鎖リンパ節から頸部リンパ節まで及ぶ多発リンパ節転移を認めた. 内分泌交替療法についでドセタキセルによる化学療法を施行したが徐々に進行, 右側の外腸骨リンパ節の一部, 閉鎖リンパ節および内腸骨リンパ節への転移が一塊となったことによる右下肢のリンパ浮腫をきたした. すでに小骨盤には放射線照射がされており, 骨盤リンパ節への再照射は周囲正常組織の耐容線量を超えるため, 有害事象の発生が懸念された. そこで, われわれは位置精度が高いサイバーナイフを用いて腫大リンパ節への照射を施行, 下肢浮腫は改善し, 浮腫により低下していたADLも回復した. 照射から7カ月後に永眠されたが, その間, 下肢の浮腫は再発せずに経過することができた. 緩和医療領域におけるサイバーナイフの有効例を経験したので報告する.
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© 2013 日本緩和医療学会
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