Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
原著
在宅医療に関する医師の困難・負担感の実態調査─神戸市内の医師の調査報告
新城 拓也清水 政克小林 重行濱野 聖二岡野 亨中村 宏臣石川 朗宏関本 雅子槇村 博之本庄 昭神戸市医師会 在宅医療懇談会
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2014 年 9 巻 1 号 p. 107-113

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抄録
【目的】本研究の目的は, 神戸市内の医師が感じている, 在宅医療に関する困難・負担感の実態を調査することである. 【方法】神戸市内の医療機関を対象に, 2013年7月に質問紙を発送した. 【結果】神戸市内の医療機関1,589施設に発送し, 899施設から返答を得た (返答率 57%). 主調査項目に対して, 返答のあった807施設(51%)を解析対象とした. そのうち, 在宅医療に対する困難・負担感は「かなり感じている」(30%), 「少し感じている」 (31%)であった. 困難の決定因子として, 医師の年齢が80歳以上(P=0.05), 在宅医療に関しての困難として「特定の医療処置」(P=0.036), 「他医療機関・介護職との連携」(P=0.002), 「時間と人員の確保」(P<0.001)が分かった. 【結論】過半数の医療機関で在宅医療に困難・負担感を感じていることが分かった.
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© 2014 日本緩和医療学会
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