【目的】本研究の目的は, 神戸市内の医師が感じている, 在宅医療に関する困難・負担感の実態を調査することである.
【方法】神戸市内の医療機関を対象に, 2013年7月に質問紙を発送した.
【結果】神戸市内の医療機関1,589施設に発送し, 899施設から返答を得た (返答率 57%). 主調査項目に対して, 返答のあった807施設(51%)を解析対象とした. そのうち, 在宅医療に対する困難・負担感は「かなり感じている」(30%), 「少し感じている」 (31%)であった. 困難の決定因子として, 医師の年齢が80歳以上(
P=0.05), 在宅医療に関しての困難として「特定の医療処置」(
P=0.036), 「他医療機関・介護職との連携」(
P=0.002), 「時間と人員の確保」(
P<0.001)が分かった.
【結論】過半数の医療機関で在宅医療に困難・負担感を感じていることが分かった.
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