2024 年 49 巻 3 号 p. 99-104
脊髄円錐部脂肪腫の発生は一次神経管由来,二次神経管由来,その移行期由来に分けられる.脂肪腫と脊髄の解剖学的関係は幅広く,治療結果にも差がみられる.本報告では,発生に基づくMorotaらの分類法(2017年)に準じ,手術神経合併症,再係留解除率,観察期間中の無増悪率を調べ,各タイプの手術所見との関連を考察した.移行期由来型(Type 2)の神経組織は奇形度が高く,脂肪腫との解剖学的関係も複雑である.Type 2は神経損傷リスク,残存脂肪腫量が大きくなるため,他のタイプより治療成績不良になりやすい.