小児の脳神経
Online ISSN : 2435-824X
Print ISSN : 0387-8023
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原著
  • 花木 建貴, 大江 直行, 山田 拓見, 岩間 亨
    2025 年50 巻4 号 p. 75-79
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/23
    ジャーナル フリー

    当科で2016年からの6年間に,小児脳腫瘍に伴う急性水頭症に対し5例で内視鏡下第三脳室底開窓術(ETV)を施行した.全例で水頭症症状の改善が得られた.3例でETV後に脳腫瘍を摘出したところ,水頭症が再発した.再発水頭症に対して3例中2例でre-ETV,1例でVPシャントを行った.re-ETVを行った2例中1例は髄膜炎を併発し最終的にVPシャントを行った.ETV後に脳腫瘍摘出術を行うと水頭症の再発を来すことがあるが,再発水頭症症例に対しても適切な患者選択によりre-ETVが第一選択となり得る.

  • 鈴木 智成, 福岡 真惟, 内田 栄太
    2025 年50 巻4 号 p. 80-86
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/23
    ジャーナル フリー

    びまん性内在性橋グリオーマ(DIPG)は小児に好発し,極めて予後不良な腫瘍である.従来は画像診断のみに基づく治療が行われてきたが,分子標的治療の発展に伴い,生検の重要性が再認識されている.本研究では,当院でのDIPG症例を後方視的に解析し,生検の意義,新規治療への可能性を検討した.DIPGに対する生検は一定のリスクを伴うが,分子診断に基づく個別化治療,新規治療への可能性を拡げる手段として有用であることが示唆された.

  • 舟木 健史, 千原 英夫, 草野 佑介, 上田 敬太, 植野 司, 峰晴 陽平, 田畑 阿美, 田中 かなで, 西田 野百合, 服部(山本) ...
    2025 年50 巻4 号 p. 87-93
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/23
    ジャーナル フリー

    小児もやもや病では,脳血流の不均衡により認知機能におけるドメイン間の偏りが生じやすく,特に言語性ワーキングメモリ(継次処理:単語の系列記憶など)の選択的脆弱性が認められる.全体の知能水準が平均範囲にあっても,認知ドメイン間の偏りが大きいと,学業・学校適応の困難さにつながりうる.本論文では,当科の神経心理学的評価および画像解析に基づいて,小児もやもや病の高次脳機能の特徴と,その脳血行再建術後の変化を概説するとともに,代表的症例をもとに,外科的治療を補完する多面的な支援体制の必要性について考察する.

  • 庄田 健二, 大江 直行, 西脇 崇裕貴, 林 大地, 安江 志保, 遠渡 沙緖理, 小関 道夫, 中山 則之, 大西 秀典, 出雲 剛
    2025 年50 巻4 号 p. 94-98
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/23
    ジャーナル フリー

    6例の小児悪性固形腫瘍の頭蓋内転移の症例を対象に検討を行った.原発巣の診断から頭蓋内転移の出現までの期間の中央値は18か月,年齢の中央値は3歳であった.5例で放射線治療,4例で化学療法,2例で腫瘍摘出術を行い,2例で水頭症に対して脳室ドレナージ術を施行した.頭蓋内転移が指摘されてからの生存期間の中央値は5か月で,腫瘍摘出術の施行が生存期間と関連していた.また外科的治療の介入は神経症状の改善にも有効であった.予後の改善には集学的な治療が必要であり,外科的治療もその一つとして重要な役割を担っている.

症例報告
 
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