主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:多胎をめぐる諸問題
回次: 11
開催地: 埼玉県
開催日: 1993/01/23
p. 81-86
はじめに
双胎妊娠では単胎妊娠に比べて妊娠中や周産期における胎児,新生児の異常がはるかに高頻度にみられる。このような周産期児異常は,一絨毛膜性双胎において特に顕著で,双胎間の胎盤内血行吻合―いわゆる第三循環(third circulation)―や,双胎間輸血症候群(twin-to-twin transfusion syndrome : TTTS)と密接に関連すると考えられるので,自験例の胎盤をもとに双胎妊娠について解説を試みる。