主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム
回次: 2
開催地: 東京都
開催日: 1984/01/21
p. 10-17
I 緒言
ヒトの周産期に対応する時期の胎仔の生理をin uteroのまま持続的に観察することを目的とし,我々のグループが、シバ山羊1)~3)を用いてin utero chronic preparationを最初に行ったのは昭和54年1月のことである。満5年,60例余りの実験を積み重ね,ある程度満足のいく術式と管理法を確立することができた。そこで,我々の確立した術式であるwindow techniqueによる胎仔頸動静脈へのカテーテル留置法,ならびに手術前後の管理と間題点を述べ,さらにこの術式をもとにした研究成果の一部を紹介し,今後の展望として最近確立した第二の術式を紹介する。