主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム
回次: 2
開催地: 東京都
開催日: 1984/01/21
p. 134-137
I はじめに
胎齢にそった胎児の形態的変化に対する理解の深まりと超音波断層装置の画像処理技術の改良は胎児の形態異常診断の精度を急速に高めてきた.頭盤内構築をはじめとした中枢神経系の形態異常の診断も例外ではない.
一方,胎児期の早い時期での形態異常の診断に対して医師と患者家族は,どのような行動をとるべきかという重大な間題が提起されてきている.われわれは診断後の行動の方向性について考えていくうえでのひとつの資料とするため,中枢神経系の形態異常をもった自験例5例について調査を行ったので報告する.