周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第2回
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シンポジウム II: 中枢神経系の先天奇形とその取り扱い
中枢神経系の先天性形態異常を合併した5症例の診断,治療および予後に関して
下川 浩原 賢治小柳 孝司中野 仁雄
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p. 134-137

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抄録

 I はじめに

 胎齢にそった胎児の形態的変化に対する理解の深まりと超音波断層装置の画像処理技術の改良は胎児の形態異常診断の精度を急速に高めてきた.頭盤内構築をはじめとした中枢神経系の形態異常の診断も例外ではない.

 一方,胎児期の早い時期での形態異常の診断に対して医師と患者家族は,どのような行動をとるべきかという重大な間題が提起されてきている.われわれは診断後の行動の方向性について考えていくうえでのひとつの資料とするため,中枢神経系の形態異常をもった自験例5例について調査を行ったので報告する.

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© 1984 日本周産期・新生児医学会
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