主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム
回次: 2
開催地: 東京都
開催日: 1984/01/21
p. 138-141
I はじめに
中枢神経系の先天奇形のなかでも,先天性水頭症は,可及的速やかに確定診断し,早期に治療を開始すれば,脳損傷を最小限にして,臨床的治癒を期待できるものとされている.
一方,水頭症の程度が非常に高度である場合は,ほかの脳形成異常との鑑別診断およびその治療などの取り扱いに関して,苦慮することも事実である.
最近,われわれは非常に高度の先天性水頭症を相次いで2例経験したので,治療に関する検討を中心に報告する.