主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:母体・胎児・新生児の心肺機能低下時の反応と対応
回次: 24
開催地: 埼玉県
開催日: 2006/01/20 - 2006/01/21
p. 113-116
はじめに
近年,超低出生体重児の急性期離脱後に低Na血症,低血圧,乏尿を伴う循環不全をきたす症例が多施設から報告されている1~7)。早産児の副腎皮質はステロイドホルモンの産生予備能が低く,ストレスに対する応答が不十分であることが知られており,この循環不全の原因として副腎皮質機能低下症が考えられている。また,副腎皮質機能と慢性肺疾患(CLD)の進行との間に密接な関係があることも示唆されている8~11)。
そこで,早産児に生じるこの晩期循環不全の病態の解明とその対応について検討したので報告する。